レゾンデートル 松川です。
中小企業の集客の仕組みつくり・インバウンドマーケティングの導入をお手伝いしております!
危ういぞ!中小企業経営
拙Facebook ページで投稿しましたが、同じテーマに筆が止まりません。
マーケティングや広告に対して、不勉強で無責任な中小企業の経営者が多すぎると思いませんか?
てるみくらぶに続き、アーウィン女性探偵社が破産宣告、倒産します。
前者は、新聞広告だけに集客をたより、その内容もチープな安売り合戦に終始。しかも、最後までブレーキを踏まずに、破産の数日前まで見開き全面広告を新聞紙上に展開していました。
エラい景気がいいんだなぁ、と思いきや、内情は粉飾決算を数年前からしていたとささやかれています(本稿執筆時、疑いが浮上していますが刑が確定しているわけではありません)。
後者は、圧迫する広告費(含む、SEOの外部委託費用)を削減した結果、集客、商談が激減し業績が急降下したらしいのです。
にわかに信じられません。
いずれも共通しているのは、大事なマーケティング、集客の仕組みつくりをサボり、金任せに外部委託し、広告屋、SEO屋を喜ばしただけであること。
楽をして、自身の営業力と過信、勘違いし、結果、身を滅ぼしたお粗末なお話ですね。
今、イケイケの経営者のあなた。それは実力ですか?
貴社の集客を広告やSEOなど、外部に頼っているとしたら、明日は我が身です。
マーケティング、広告における悪徳業者とは?
日本の中小企業は、どこもかしこもHP(ホームページ)をもっています。
理由が解りますか?
それは、黎明期において、ウェブ制作会社が、「これからはインターネットの時代です。今、つくるとビジネスが拡大します」「今、HPをつくらないと時代遅れになり、取り返しがつかなくなりますよ」と無責任で脅しにも似た言葉を呪文のように全国津々浦々でささやき続けたからです。
自社で制作する会社はまだしも、ろくにインターネットやウェブ制作のこと、マーケティングの知識ももたないが、金に鼻がきき、トークがうまく、バイタリティだけはある、営業会社が被害に拍車をかけます。
甘い言葉で誘い、制作は下請け、外注に投げっぱなしでブルドーザーのように突き進みます。
予算が少なければ素人のような元印刷屋さん、学生さんに任せ、予算をかけられる会社にはDTPデザイナーをつけしっかりとした見た目の綺麗なサイトをつくりました。
素人のナンチャッテサイトも綺麗なサイトも結果は同じです。
所詮、ウェブの何たるかを知らない人間のつくったサイトなど一時の仇花で効果は長続きしません。
しかし、その原因をインターネット技術の進化にあわせ、新しい技術で作り直しましょう、FLASHムービーを入れましょう、携帯サイトを作りましょう、スマホに対応もさせましょう。
図画工作の作品としては向上して行きますが、相変わらず成果はでません。
厳密には出せるまともな業者もいますが、少なく、中々出会えません。
制作の罠と並行して、第二段の罠がやってきました。
SEOとリスティング広告です。
まず、最初の残念は、多くは、制作会社が次は、制作だけではなく、SEOだ(SEOが儲かる)と無茶を承知で素人なのに提案し、付け刃でSEOに挑んだことです。
クライアントはたまったものではありません。
次に、SEO屋はSEOを必死でやりません。
当り前ですが、ある検索キーワードで検索順位10位以内に入れる会社はMAX10社です(複数インデックス入る会社があれば、減ります)。
1社で同じキーワード、例えば、「美肌」でクライアント3社抱えたら、3社とも10位以内にいれるのは至難の業です。
ですので、少しづつ上げて行き、長くお付き合いするようにします。
あるいは、成果報酬の契約を多くのクライアントと締結し、適度な手間ひまをかけ、結果オーライで10位以内に入ればお金を発生させます。
必死にやりません。
Googleという得体の知れない民間企業相手に真面目にやっても勝てるわけがなく。
技術、知見もありません。
適当にやって、順位が上昇すればめっけもの。
特定のクライアントのため頑張りました! といいますが、嘘です。
ラッキーと思っているだけで、どのクライアントがあがってもOKなように自社のリスクヘッジはして虎視眈々、待っているのです。
リスティングは、業者にとっては宝の山です。
SEOは、10位以内は10社だけですが、リスティングは同一キーワードにおいてもローリングするので、何社あっても大丈夫です。
順繰りで予算に応じ、幾度か出現すれば良いのです。
それがクリックされればチャリンとお金が落ちるのです。
あるキーワードで成果が出ました。
すると、次のキーワードを提案してきます。
更に、次、いつしか大量のキーワードに予算を投下しています。
途中、コスト削減のためキーワード削減を試みます。しかし、どのキーワードを外すにも売り上げダウンが怖く外すに外せない。
悪徳業者は勉強家です。どんどん騙し技も高度になってきます。
次は、分析レポート作成費用、マーケティングコンサルティング費用など、それっぽい名目で費用を発生させます。さもその対価はクライアントにとって有意義であるかのように話を組み立ててきます。
分析の方法や分析結果から何を見出し次につなげるかは教えません。
分析スキルがないこともありますが、もしあってもやりません。
レポートを作成することが対価の対象で、それ以上はオーバーワークだからです。
広告結果は彼らが勝手に決めた指標で語られます。
「すごいですよ、反応率が1パーセント超えています!」
「ん、たったの1パーセント?」
「何言っているんですか! ウェブ広告では普通、0.0Xパーセント程度なので、驚異的です!」
「・・・まぁ、そういうもんなのか・・・」
嘘のような会話が日常茶飯事に行われてきました。
残念ながら、経験したことがある方もらっしゃるのではないでしょうか。
総じてうまく行かせるようなことはしません。
契約が終わるからです。
生かさず殺さず、長くお付き合いをしようとします。
かなり冷たく、大げさに、エグく書きました。
もちろん、このような業者ばかりではありません。
弊社の知己、仲間にもしっかりとしたプロが多くいます。
不肖、弊社も各分野で相応のスキルと経験をもっていると自負しています。
しかし、残念ながらこの程度のレベル、質の業者がかなりの割合で現存していることは厳然たる事実です。
今となれば、アルアル・・・と頷ける方も多くいることでしょう。
悪いのは業者だけではなく経営者のサボリも問題!
しかし、悪いのは、悪意のある悪徳業者と、不勉強で自らも時代に踊らされたバカ業者と。
いずれも制作会社や広告会社だけでしょうか?
冒頭の2社の経営者の失敗は、外注任せで梯子を外されると、後には何も残っていない。
集客のトレーニングができず、せず、ノウハウがたまらない、と云う薄氷の上を歩いている、という事実が、隠されてしまうリスクを抱えながら気づかないことでした。
金の切れ目が、売上の切れ目、経営の切れ目を地で行ったところです。
しかし、真の罪は学びと努力の機会を潰し、放棄したことだと考えています。
つまり、リスクヘッジするには、実は、プロに頼らず、自身の血と汗で資産づくり・媒体づくりをするできなのです。
広告屋、SEO屋に任せるにしても、最小限で、しかも、学び倒してノウハウをしっかりものにしないと、2社と同じ轍を踏みます。
どうしても数字が必要なときだけ、広告費を増やすときは、利益が薄いことを把握し、広告に頼らないといけない自身を反省しながら、あくまで一過性であることを強く認識しておくことが大事です。
制作に関しても同じです。
何も、デザインをやりましょう、Html、PHP、DB(データベース)を駆使して内製で構築しましょう。ネットワーク(サーバーと回線)を自身でメンテナンスしましょう。
などというつもりは毛頭ありません。
しかし、最低限の知識、知見をえて、技術の進化に耳目をそばだて、外注先が、プロといわれる人々が何をしているのか、されているのか解らない状況を作らないようにします。
仕様、要件の定義をしっかりと自身で行い、これを実現することをプロに任せる。主導権をしっかり握りながら、監視しながら行います。
最低でも実現したい、すべき目標とターゲットを定め、これを実現してくれるプロをしっかりと自身の目で探すように努力しましょう。
サボってはいけません。
あくまで主役、主導権は、皆さん経営者なのです。
一時的にうまく行っても、その理由や再現性をもたずに実施していると遠からず、梯子を外され、孤立し倒産します。
その時、それまで仲の良かった、敬ってくれた、広告屋や制作屋は助けてくれません。謝ってもくれません。
もちろん、彼らが違法なことをやっているわけではありません。
ビジネスの契約にのっとり、“自分たちのため”に懸命に戦っているだけです。
自社の身を自身で守るためには、弛まぬ理論武装、学びの継続しかありません。
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