中小企業の社長は、毎日さまざまなことを考えています。
売上をどう伸ばすか。
社員をどう育てるか。
新しい顧客をどう獲得するか。
今後、会社をどうしていくか。
新しい事業に挑戦するべきか。
考えなければならないことは、いくらでもあります。
しかし、その一方で、社長は日々の業務にも追われています。
お客様への対応、営業、社員との面談、資金繰り、取引先との交渉……。
本当はじっくり考えたいことがあっても、目の前の仕事に追われ、なかなか時間を取れない。
そして、頭の中には、まだ整理できていない問題やアイデアがいくつも残っている。
私は、そんな経営者の姿を想像することがあります。
そこで、今回お伝えしたいのは、
社長の頭の中を整理することも、「右腕」の大切な仕事である
ということです。
社長の頭の中を整理する
1.社長は、いつも何かを考えている
中小企業の社長は、会社のあらゆることに責任を持っています。
売上が落ちれば、原因を考える。
社員が辞めれば、その対応を考える。
新しい競合が現れれば、今後の戦略を考える。
資金繰りが厳しくなれば、資金の手当てを考える。
会社の規模が小さいほど、社長自身が判断しなければならないことは多くなります。
しかも、問題は一つずつ順番に発生するわけではありません。
営業の問題を考えているときに、社員から相談を受ける。
新規事業を考えているときに、既存顧客からトラブルの連絡が入る。
一つの問題を考えている途中で、別の問題に対応しなければならないこともあります。
その結果、考えが途中で止まってしまったり、何から手をつけるべきか分からなくなったりすることもあるでしょう。
もちろん、社長は経営のプロです。
しかし、経営のプロであっても、一人で考え続けることには限界があります。
考えるべきことが多すぎると、考えることそのものが負担になってしまう。
そんなときに、社長の考えを整理する相手がいることには、大きな意味があると思います。
2.社長は、必ずしも答えを求めているわけではない
経営者が誰かに相談するとき、必ずしも明確な答えを求めているとは限りません。
例えば、こんな話です。
「今の事業は、これからも続けていけるだろうか」
「新しいサービスを始めたいが、どう思う?」
「営業を強化したいけれど、何から手をつければいいのか」
「社員に任せたいが、なかなか任せられない」
こうした話を聞いたとき、すぐに解決策を提示することが、必ずしも正しいとは限りません。
なぜなら、社長自身も、まだ自分の考えを整理できていないことがあるからです。
何が問題なのか。
なぜ、それが気になっているのか。
本当はどうしたいのか。
何を優先したいのか。
こうしたことを、一つずつ言葉にしていく。
話しているうちに、社長自身が問題の本質に気づくこともあります。
例えば、「新規事業を始めたい」という相談の背景には、既存事業の将来への不安があるかもしれません。
「営業を強化したい」という話の背景には、そもそも自社の商品やサービスの魅力が伝わっていないという問題があるかもしれません。
表面的な相談内容だけでなく、その奥にある本当の課題を一緒に考える。
それも、右腕の役割だと思います。
3.頭の中にある問題を、一度すべて外に出してみる
社長の頭の中には、さまざまな問題やアイデアが混在しています。
例えば、
売上を伸ばしたい
新規顧客を増やしたい
営業担当者を育てたい
ホームページを改善したい
新しい事業を始めたい
社員の採用を強化したい
生成AIを活用したい
資金繰りを改善したい
これらは、どれも重要なテーマです。
しかし、すべてを同時に進めることはできません。
そこで、まずは頭の中にあることを、いったん外に出してみます。
ノートに書き出してもいいですし、誰かに話してもいいでしょう。
大切なのは、頭の中だけで考え続けないことです。
そして、書き出した問題やアイデアを、次のように整理してみます。
① 今すぐ対応しなければならないこと
資金繰りや顧客対応など、放置できない問題です。
② 会社の成長のために取り組むこと
新規顧客の獲得、営業の改善、新商品・新サービスの開発などです。
③ 将来に向けて考えておくこと
事業承継、人材育成、新規事業、組織づくりなどです。
こうして分類するだけでも、頭の中が少し整理されることがあります。
さらに、それぞれについて、
「今、何が問題なのか」
「何を目指しているのか」
「何をすれば前に進むのか」
を考えていきます。
社長の頭の中にある漠然とした不安やアイデアを、具体的な課題に変えていく。
これが、最初の一歩です。
4.「何をやるか」だけでなく、「何をやらないか」も決める
経営者と話していると、やりたいことや、やらなければならないことが次々に出てくることがあります。
ホームページを改善したい。
SNSを始めたい。
営業資料を作り直したい。
新しい商品を開発したい。
広告も出してみたい。
どれも必要に思えるでしょう。
しかし、限られた人員や予算の中で、すべてを同時に進めるのは簡単ではありません。
そこで必要になるのが、優先順位です。
例えば、今の会社にとって最も重要なのが新規顧客の獲得であれば、まずは集客導線の改善に集中する。
その間、新規事業の検討は一時的に保留する。
あるいは、既存顧客の売上を伸ばすことを優先し、新規営業の範囲を絞る。
このように、取り組むことだけでなく、今は取り組まないことを決めることも重要です。
すべてをやろうとするのではなく、今やるべきことを決める。
そして、社長が決めたことを実行できるように、具体的な行動に落とし込んでいく。
その過程を一緒に進めることも、右腕の仕事です。
5.社長の考えを整理すると、社員にも伝わりやすくなる
社長の頭の中が整理されていないと、その考えを社員に伝えることも難しくなります。
例えば、社長が社員に、
「もっと営業を頑張ってほしい」
と伝えたとします。
しかし、社員からすれば、
「何を、どのように頑張ればいいのか」
が分からないかもしれません。
新規顧客を増やすことなのか。
既存顧客への訪問を増やすことなのか。
提案の質を高めることなのか。
社長自身が目的や優先順位を整理できていなければ、社員に具体的な指示を出すことも難しくなります。
そこで、まず社長自身の考えを整理する。
何を実現したいのか。
なぜ、それを実現したいのか。
何を優先するのか。
社員には何を期待するのか。
これらが明確になれば、社員への説明もしやすくなります。
もちろん、社員がその通りに動くとは限りません。
しかし、社長の考えが整理されていることは、組織として行動するための重要な土台になります。
6.頭の整理だけで終わらせず、行動につなげる
ここまで、社長の頭の中を整理することの重要性についてお話ししてきました。
ただし、整理すること自体が目的ではありません。
大切なのは、その先です。
例えば、社長と話をして、
「新規顧客を増やすことが、今の最優先課題だ」
という結論になったとします。
そこで終わってしまっては、会社は変わりません。
次に考えるべきなのは、
どのような顧客を獲得したいのか
自社の強みをどう伝えるのか
どのような営業活動を行うのか
ホームページやSNSをどう活用するのか
誰が、いつまでに、何をするのか
という具体的な行動です。
そして、実際に取り組んだ結果を確認する。
うまくいかなければ、原因を考えて改善する。
この繰り返しが、会社を前に進めていきます。
頭の中を整理することは、行動を始めるための準備です。
相談して終わりではなく、考えたことを実行につなげる。
ここに、私が考える「社長の右腕」の仕事があります。
7.経営者に必要なのは、何でも知っている人ではなく、一緒に考える人
社長の右腕というと、経営のあらゆることに精通し、何でも解決できる人をイメージするかもしれません。
しかし、実際の経営は複雑です。
財務、人事、営業、マーケティング、商品開発、法律など、幅広い知識が必要になります。
一人ですべての専門知識を持つことは簡単ではありません。
もちろん、右腕として幅広い知識を身につける努力は必要です。
しかし、それ以上に大切なのは、経営者と一緒に問題を整理し、必要な専門家や情報を活用しながら、解決に向けて動くことだと思います。
財務の専門的な判断が必要であれば、税理士や会計士に相談する。
法律上の問題があれば、弁護士などの専門家に確認する。
人事制度の構築が必要であれば、その分野の専門家と連携する。
右腕がすべてを抱え込む必要はありません。
むしろ、何が自分にできて、何を専門家に相談すべきなのかを見極めることも重要です。
そのうえで、経営者の考えを整理し、必要な人や情報をつなぎ、実行を支援する。
すべての答えを持っている人ではなく、答えを一緒に探し、行動を支える人。
それが、私の考える右腕の姿です。
8.社長が本来の仕事に集中できるようにする
中小企業の社長は、日々の業務に追われることが少なくありません。
目の前の問題に対応することも大切ですが、それだけでは会社の将来を考える時間がなくなってしまいます。
本来、社長が考えるべきことは、
会社をどの方向に進めるのか
どの事業に力を入れるのか
どのような顧客に価値を提供するのか
どのような組織をつくるのか
どのような会社にしていきたいのか
といった、会社の未来に関わることです。
もちろん、日々の業務から完全に離れることは難しいでしょう。
それでも、社長が考えるべきことと、他の人に任せられることを整理するだけで、時間の使い方は変わってきます。
右腕が経営者の考えを整理し、課題を具体化し、実行を支えることで、社長が本来の仕事に集中できる時間をつくる。
それも、右腕が果たせる役割の一つだと考えています。
9.私が目指す「社長の右腕」という仕事
私はこれまで、営業やマーケティング、Web集客など、中小企業の実務に関わってきました。
その中で感じてきたのは、会社が抱える問題は、一つの分野だけでは解決できないことが多いということです。
営業の問題だと思っていたことが、実は集客の問題だった。
ホームページの問題だと思っていたことが、サービスの伝え方の問題だった。
新規事業の相談を受けたときに、そもそも既存事業の方向性を見直す必要があった。
このように、経営の課題は互いにつながっています。
だからこそ、私は営業やWebだけに限定せず、経営者の隣で、会社全体の課題を一緒に考える仕事をしたいと思うようになりました。
社長の話を聞く。
頭の中にある問題やアイデアを整理する。
何を優先するかを一緒に考える。
必要な情報を集める。
そして、実際に動く。
営業資料を作ることもあれば、ホームページを改善することもあります。
新規事業のアイデアを整理することもあれば、生成AIの活用方法を一緒に考えることもあります。
すべてを一人で解決するのではなく、必要に応じて専門家とも連携しながら、経営者の考えを実行につなげていく。
それが、私の目指す「社長の右腕」です。
社長の頭の中を整理することから、会社は動き始める
社長の頭の中を整理することから、会社は動き始める
経営者は、日々さまざまなことを考えています。
しかし、考えることが多すぎると、何から手をつければいいのか分からなくなることもあります。
そんなとき、誰かに話すことで、考えが整理されることがあります。
問題が明確になる。
優先順位が決まる。
次にやるべきことが見えてくる。
そして、実際に行動を始める。
会社を変えるために、必ずしも大きな改革が必要なわけではありません。
まずは、社長の頭の中にある課題を整理し、一つずつ取り組んでいくことから始めてもいいのです。
私は、経営者の隣で一緒に考え、決め、動く存在でありたいと思っています。
考える。決める。作る。動く。検証する。改善する。
この一連の取り組みを、社長と一緒に進めていく。
それが、私の考える「社長の右腕」です。
社長の隣に、もう一人。
社長の頭の中を整理することも、右腕の大切な仕事です。
一度、社長の頭の中を整理してみませんか?
経営・営業・集客・Web。何から手をつけるべきか、一緒に考えます。
